EPA-style通信

魚の脂肪が理想的な皮脂膜をつくる

乾燥肌の原因のひとつが皮脂の欠乏です。
肌の表面には、汗の出る汗腺と、いわゆる毛穴とがあります。このうち、毛穴は皮膚の奥で脂のつまった皮脂腺につながっています。皮脂腺から分泌される脂が毛穴を通して皮膚表面に滲み出し、それが汗腺からの汗(水分)と混じって皮脂膜をつくり、肌を乾燥から守ったり、雑菌やウイルスが侵入するのを防いだりしています。

皮脂は食べた脂肪によってつくられますから、皮脂不足による乾燥肌を解消するには、やはり脂肪の摂取量を増やすことです。

ここで注意しなくてはならないのが、摂取する脂肪の種類。

食品によって含まれる脂肪の性質は異なります。常温でサラサラしているものもあれば、重油のようにねばっこいものもあります。こうした性質の決め手となるのが、含まれている脂肪酸の種類です。

たとえば、牛や豚など陸上の動物の脂肪にはパルミチン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸という三つの脂肪酸が多く含まれています。これらの脂肪酸は、動物の体温(37〜40度)と同じ条件下なら固まりませんが、それより温度が下がると固まる性質があります。肉類の入ったスープが冷めると、表面に白い脂の固まりができるのはよくご存じでしょう。それと同じことが皮膚表面でも起きるのです。

つまり、動物性脂肪をたくさん摂ると、それが皮脂として皮膚表面に現れたときに、外気に触れて冷え固まり、毛穴をつまらせてしまう可能性があります「まして、常温で固まっているチョコレートやナッツ類の脂肪であればなおさらです。

このように、固まりやすい脂肪は皮脂に向いているとはいえません。

皮脂にもっとも適した脂は、寒い冬でも毛穴の中で固まることのない脂。そのような性質を持っているのが、冷たい水の中で生きている魚の脂肪です。

魚の脂肪に多く含まれる脂肪酸のEPAとDHAは、低温でもサラサラしていますから、毛穴をつまらせることはありません。丈夫な皮脂膜をつくり、肌を乾燥や刺激からしっかりと守ってくれます。

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