EPA-style通信

リノール酸の摂取量を減らそう

一時期、リノール酸は健康にいいと盛んにいわれていました。リノール酸入りのマーガリンも売り出され、みんながせっせとリノール酸を摂っていました。これは、飽和脂肪酸をたくさん撮るとコレステロールが上がるので、バターなどの飽和脂肪酸系の油を使っている人がリノール酸系の油に替えると、半年間ぐらいは総コレステロールが下がるという研究があったからです。

要するに、
「コレステロールの原料である飽和脂肪酸を摂らなくなる→コレステロールの量が減る→健康にいい」
という論法です。

イギリスでもリノール酸の油は話題になり、人々はこぞって買い求めました。ところがその後、心筋梗塞発症者が増えました。 なぜなら、リノール酸はアラキドン酸系の油だからです。リノール酸は体内でアラキドン酸に変換され、蓄積していきます。体にいいはずの油が、血液を詰まらせ、流れを止める働きをしてしまったのです。

実は、厚生労働省も1999年にリノール酸の量を減らすよう勧告しています。日本で大腸ガンや肺ガンなどの欧米型のガンが増え、動脈硬化が増加しているのはリノール酸の摂り過ぎが原因ではないかと指摘する専門家が増えたからです。リノール酸は酸化しやすく、体内でガンの原因でもある過酸化脂質をつくる危険性や、アトピー性皮膚炎や免疫力低下を引き起こすともいわれています。

日本脂質栄養学会でもリノール酸の量を減らすよう提言しているので、リノール酸はもはや「悪い油」の代表となっているのです。
特にリノール酸を約80%も含む紅花油(サフラワー油)、50%以上含んでいるコーン油は要注意です。

自宅の植物油を調べて、リノール酸系の油を使っているなら、次に買い替えるときはよく調べてから購入しましょう。

「私はそれほど使わないから関係ない」と思っている人もいるかもしれません。しかし、たとえ少量であっても、食べた分の油は体に吸収され、エネルギーとなります。悪い油を摂り続けるとアラキドン酸体質、つまり短命体質になってしまいます。

今は何もなくても、10年後、20年後のことを考えるのであれば、体にいい油を選んだほうが賢明でしょう。

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